iOS17の正式版は、iPhone15シリーズと合わせて発表され、2023年9月19日(火)にリリースされました。iPhoneSEやiPhoneXS/XR以降の機種で利用可能です。iOS17には多くの新機能が追加され、iPhoneの使い方がより便利で楽しくなりました。ここでは、iOS17の新機能の中から特に注目すべきものを紹介します。
NameDrop
NameDropは、AirDropが進化した機能です。
相手のiPhoneを近づけるだけで連絡先を交換できます。また、連絡先に登録されていない人ともNameDropで簡単にコミュニケーションを取ることができます。
NameDropを使うには、設定アプリで一般→AirDropから「デバイス同士を近づける」をオンにし、相手のiPhoneを近づけるだけです。
着信画面をカスタマイズ
着信画面を自分好みにカスタマイズすることができます。自分の電話を受け取った相手に自分が設定したポスターを表示したり、自分が電話を受け取る時の相手のポスターも独自に設定したりできます。
ポスターは、写真や動画、GIFなど様々なフォーマットに対応しています。ポスターを設定するには、自分あるいは他の人の連絡先に行き、「ポスター画像」を変更するだけです。
スタンバイモード
スタンバイモードは、MagSafe対応のiPhoneを充電中に横画面にすると遠くからでも重要な情報が確認できるモードです。寝ながら充電する時に枕元の時計がわりになったり、勉強中の机上の時計代わりになったりします。スタンバイモードでは、時刻や日付、天気や予定などが表示されます。また、通知や音楽コントロールもスワイプでアクセスできます。スタンバイモードを開始するには、iPhoneを充電器に接続し横向きに置くだけです。常時点灯に対応したiPhone(iPhone14Pro、iPhone15Pro)では常時点灯を有効にしている場合スタンバイモードは常に表示されますが、常時点灯非対応のiPhoneではディスプレイが消えてしまう場合があるので注意が必要です。
インタラクティブウィジェット
インタラクティブウィジェットは、ウィジェット内で操作できる機能です。Apple Musicなどでウィジェット内に再生ボタンが表示されホーム画面からの操作が楽になりました。音楽アプリだけではなく、スマートホームの家電の操作だったりもウィジェットから行えます。今後、どんどん便利なアプリが増えると思いますのでインタラクティブウィジェットは便利な機能になりそうです。
AirPods Pro2の新機能
AirPods Pro2は、iOS17と同時に発表された新しいワイヤレスイヤホンです。AirPods Pro2には、適応型オーディオという新機能が搭載されています。適応型オーディオは、周囲の環境にダイナミックに反応して、外部ノイズをキャンセルまたは許容します。例えば、電車に乗っている時などにノイズキャンセリングをオンにする人が多いですが、サイレンや何かの警告音などもキャンセルされてしまい気付けないということを防ぎます。それらの場合にAirPodsが聞かなければいけない音を判断してその音がなっている場合に自動でノイズキャンセリングがオフになります。また、ノイズキャンセリングがオンになっている状態で会話を感知して自動でノイズキャンセリングがオフになります。SONYのイヤホンには会話検知に対応したものがありましたが、AirPodsには今回初登場になります。適応型オーディオは、以下の3つのモードから選べます。
- 適応型モード: 周囲の環境にダイナミックに反応して、外部ノイズをキャンセルまたは許容します。
- パーソナライズされた音量: 環境に応じてメディアの音量を調節します。
- 会話フォーカス: 話し始めると、メディアの音量が下がり、周囲の騒音が減り、目の前の声が強調されます。
新しい通知音
iOS17では、新しい通知音が20種類以上追加されました。電話を受け取る際の着信音やアラーム音などに設定できます。新しい通知音は、自然や動物、楽器など様々なテーマで作られています。例えば、「波」や「鳥」、「ピアノ」、「ギター」などです。新しい通知音を設定するには、設定アプリで「サウンドと振動」を開き、「着信音」や「アラーム」などをタップして選ぶだけです。
パスコード
パスコードは、iPhoneのロック画面を解除するための数字の暗証番号です。パスコードを変更した時に前のパスコードは分かるけど、変更したパスコードが分からなくなった時に困ることがあります。iOS17では、パスコード変更から72時間以内であれば変更前のパスコードで新しいパスコードをリセットできる機能が追加されました。パスコード変更から3日以内であれば忘れても問題ありません。
壁紙を自動拡張
壁紙を自動拡張は、横長の写真を壁紙に設定したいけど、高さが足りないからとてもアップになってしまうことを防ぐ機能です。壁紙を自動拡張すると、写真の周りに
画像が広がっていたかのように補正して表示してくれます。とてもアップされている写真や横長の写真でも壁紙に設定しやすくなりました。壁紙を自動拡張するには、設定アプリで「壁紙」を開き、「新しい壁紙を選択」をタップして写真を選ぶだけです。
ビジュアルルックアップ
ビジュアルルックアップは、位置情報が分からない、どこで撮ったか分からない写真が保存されている時に、それらの情報がなくても画像を見て位置情報を割り出してくれる機能です。写真フォルダで写真を開き下のiマークを押すか画像を上にスワイプすると、「調べる:ランドマーク」という表示が出てきて検索してくれます。画像に写っているものから位置情報を割り出すため、自分の家の中や情報量が少ない写真は判別が難しいものがあります。
まとめ
以上が、iOS17の新機能の一部です。iOS17は、iPhoneの使い方を大きく変えるアップデートと言えます。iOS17にアップデートするには、設定アプリで「一般」を開き、「ソフトウェア・アップデート」をタップしてダウンロードとインストールを行ってください。iOS17にアップデートした感想や体験談などもぜひコメントで教えてください。
